第26回 野村阪神の3年は?
  • 12月5日にサッチーこと野村沙知代氏が脱税の疑いで東京地検に逮捕されたのを受け、夫の野村克也阪神タイガース監督が辞任をした。夫人の脱税問題が出てきた頃に監督は前代未聞のマスコミとの絶縁宣言をした。阪神OB会長が監督批判、ドラフト会議の会場にワイドショー取材陣が押し寄せてくるなど異常な事態が続いた。
  • そもそも、7月のオールスター休みあたりでオーナーが「来季も野村監督で続投」をしてしまったのが間違えだ。続投宣言が早すぎたのに疑問がついた。「7月のオールスター前の7連勝・・・」というような理由らしい。球団も来季は野村監督の方針をかたくなに崩さなかった。3年契約をして、それも3年連続最下位その前の年を含めると4年連続最下位と酷い結果になっている。この時期にこんなゴタゴタをしていると来季に影響してくる。FA補強・外国人獲得・トレードが全然進めない。
  • 1998年、野村氏がヤクルトの監督を9年つとめて退任した後、チーム再建の為に野村氏を引張ってきた。オーナー、電鉄社長、球団社長がわざわざ野村氏に会う為に東京へ出向いた。その時の歓迎ムードはすごかった。便乗して、弁当、味噌、お茶、野村関連グッツが出た、きわ目付けは純金ノムさんが100万円で登場した。開幕戦では因縁ライバル長嶋ジャイアンツ東京ドーム3連戦で初戦はウルフ由伸の満塁ホームランと追放された筈のガルベスにやられた。結局2勝1敗でおわり、幸先いいペースで行った。遂に6月9日に単独首位に立ち大阪は「野村フィーバー」になった。
  • 選手の方はどうだろうか?外国人は途中で帰るのはまったく変わらない。スカウトを批判し、アマチュアの試合を見に行き自分の目で判断し、赤星・藤本・沖原を発掘した。今シーズンの活躍はご存知の通りである。野村再生工場も機能した遠山・成本の見事な復活させ、カムバック賞を獲れた。新庄剛志を再生させたのである、もともと素材は素晴らしいのだが、1年目のキャンプで投手新庄をさせた。打撃面では新庄の師匠であり、ノムさん一家の柏原さんをコーチにし、環境作りまで配慮した。去年、ようやく4番を打てるようになった。苦肉の策として、遠山を一塁と投手を起用するマジックまで披露した。
  • 球団の私物化が去年あたりから見え始めた、息子カツノリをヤクルトからトレードし、かつての教え子広沢を巨人から獲ってきた。阪神のキャッチャーは矢野・山田のほぼ定位置で、あと一つが北川か定詰になっていた。カツノリを常に1軍に入れ、北川をトレードで近鉄へ、定詰は戦力外、塩谷は内野手に転向させた。1軍レベルでないのにいるというのはおかしな状況だった。今シーズンは、矢野・山田の併用制をとり、カツノリが控えもしくは代打。あとは、吉本・中谷・新入団の狩野だった。広沢もどうにかして起用した。去年5月14日の巨人戦でチャンスが来てもで打てない(古巣への配慮かどうかわからんが)、背番号31を台無しにしてしまう活躍であった。今シーズンは外国人があかん様になったらでてきて、8月29日にはお立ち台六甲おろしをするパフォーマンスをした。
  • 沙知代容疑者騒動があった。1年目に浅香光代とサッチーとの熟女バトルで沙知代氏が衆院選挙出馬した時に学歴詐称問題で東京地検は不起訴処分にした。実際、学歴詐称問題で議員を辞めた方がいる。沙知代氏が国会議員になっていたら起訴しただろう。そのバトルがデビ夫人・渡部絵美・十勝花子などに騒ぎが広がった。それに今回の問題と球場外の問題が目立ってしまい、ヤクルトファンの知人が「そもそも阪神が駄目になったのはサッチー」と言っていたことが今になってよく分かる。南海を解任された時もサッチーが原因だった様である。
  • ひまわりと対照的に月見草はこんな酷いかたちで監督を辞めるとは気の毒である。辞任理由は「3年連続最下位の責任をとり辞める」とか「3年契約がきれ、また体力の限界の為に辞める」と言うような身の引き方ならファンは文句を言わない。
  • ノムさんは単なるフロントによる客寄せパンダになったのかもしれない。

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