第18回 のぞみについて考える
  • 先日、この10月1日から東京−新大阪ののぞみが1時間当たり3本になるとのことである。また、新神戸にも全列車停車するということを発表した。
  • のぞみは、1992年春に登場したが、早朝と夜の2本だけで東京−新大阪を2時間30分で最高速度が270km、おまけに全車両指定席でのぞみ料金が設定された。東京6時発ののぞみは、新横浜に停車して、名古屋・京都を通過するという列車が登場した。9時からの会議に間に合えるというのも実現した。
  • 試験段階で1年やったが、1993年からは東京−博多までになり、1時間当たり1本という様になった。ひかりが、のぞみに抜かれる列車も増えた。1997年にJR西日本が500系を登場させ山陽区間のみ最高300kmにしたが、山陽区間のみののぞみに使用。この秋からは、東京乗り入れ実現がした。JR東海・西日本共同開発で700系を制作した。1999年春から登場し、いつの間にかに東京−新大阪が1時間に2本というようになっていた。初代のぞみの300系が引退した。「着くのが早くても少し高い料金を払ってものぞみ」という人の需要が増えたのだろう。今回、東京−新大阪に1時間にもう1本増やすということをした。ダイヤの詳細はわからないが、ひかりからのぞみ格上げだろう。ひかりの存在が薄くなるし、中核市を結ぶ列車になるだろう。ひかりレールスターの方がインパクト強くなっている。
  • のぞみが増えて、ひかりが減るようなことになれば次のような想定がされる。「一部のフリー切符ではのぞみが利用できない。」「自由席を利用する人には困る。」それでなくてもJR東海は、周遊きっぷの割り引き率を変えるということもしている。収入源が東海道新幹線を抜くと三島会社と変らないかもしれない。
  • 車両について考えると、新幹線車両は一般車両より寿命が短い。0系をおき変える目的で300系を、100系をおき変える目的で700系を導入したが、次のようなことをするのはやめてほしい。速度向上という目的がある。300系をひかりにも使う。700系をひかりにつかうというようなことが起こっている。高い料金払い、速度が上がった分時間短縮で同じ車両を使うことは、高い方に乗る人は損した気分になるし、低いほうは嬉しいということになる。2004年あたりにはのぞみ料金がなくなるとかいう話もあるが果たしてどうか?

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