第16回 盛田投手の為のオールスターゲーム
  • 今回のオールスターゲームはいろいろ話題をふりまいた。メジャーのイチロー・佐々木が初めて出場がその前にあり、中継もあった。イチローには、思わず涙が出るほどの感激だった。野球界のお祭でいろいろ趣向を凝らしている。
  • 今回出場したある選手のためのオールスターゲームだった。その選手とは、大阪近鉄の盛田投手です。盛田投手は、高校を卒業後、大洋(現横浜)に入団、大魔人佐々木とダブルストッパーとして活躍したが、中根とのトレードで近鉄へ行くことになったここまでは、普通の選手でもある話。ここからが違う、98年の脳腫瘍の大手術で、治っても日常生活に後遺障害がでて、球界復帰すら難しいというのが当時の報道だった。腕や肩などにメスを入れるのでなく、それを頭にいれたから選手にありがちな故障ではない。日々のリハビリと夫人などの努力が実り、「またマウンドに立って投げられる」までになった。投げられてもチームに貢献できないといけない。昨オフ、戦力外まで突きつけられたが大幅年俸ダウンをのんで契約した。今シーズン、6月に中継ぎながら勝ち星をあげた。そして、オールスターゲームに今年から新設の中継ぎ投手枠でファン投票1位になった。更に、盛田投手にいい条件がついてくる。古巣の横浜スタジアム、故郷北海道の札幌ドームでの開催である。今シーズン、大阪近鉄はオリックスの主催ゲームで函館でも試合をした。あそこで、もし辞めていたらこんな事はなかっただろう。
  • 北海道では、初めてのオールスターゲームである。ナイター施設もなく試合はすべてデーゲームで日没までしかできなかった。巨人は札幌円山球場の試合だけ唯一のデーゲームだった。今シーズンは全試合ナイトゲームになっている。北海道の人が地元でナイターが見られる喜びもあるだろう。雪国北海道の野球環境が良くなった事が言える。来シーズン西武ライオンズの開幕戦は札幌ドームでするそうだ。また、主催の20試合は札幌でするとかいう報道もあった。北海道から有名選手は、ヤクルトの若松、オリックスの佐藤がでている。盛田が北海道出身者で地元のオールスターにでれたことである。若松監督の場合はチームの成績があるから。
  • 22日には、古巣の横浜スタジアムでチームメートだった石井琢に投げた。コールされてからマウンドに行く間とマウンドを降りるときの声援は素晴らしかったし、感動して涙を流した。実況アナウンサーTは、「奇跡の男」という。解説者Hがこんなことを言った。「日本のドクターにも感謝しないといけない。」まさにそうである。これだけ医療が良くなった事も忘れてはいけない。
  • 24日には、「自ら巨人の清原と対戦したい。」と言って投げた。結果は三振になったが、盛田自身もあまり清原と対戦していないはずだ。清原は97年に巨人に、盛田は98年に近鉄に移籍したから一年だけしか対戦していない。対戦があったかどうかはわからない。
  • 最後にこの部門の各球団投票が一番多かった選手の得票数をグラフと表にまとめた。ダイエー吉田と西武潮崎の争いの中に盛田投手が加り三つ巴だった。ダイエー吉田が有利だったが最後で逆転勝利し選出された。

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